ガリレオシリーズ『容疑者Xの献身』の文庫化を記念して、2008年8月末より2009年3月まで東野さんへのファンレターを募集しました。年齢層も幅広く、また日本にとどまらず海外からも頂き、東野さんのファン層の厚さを感じられました。
これまで寄せられた一部をご覧ください。

3月分、最終の当選者が決定しました。プレゼントを発送しましたのでお楽しみに!

2009年4月1日更新

愛読書は「ケイゴとマナブ」Ⅲ様より

このコーナーがもうすぐ終わってしまうのでとても残念です。3度目のおたよりします。東野さんの小説はフィクションと現実が自然に融合されているのでどんどん小説の世界に引き込まれてしまうのです。『容疑者Xの献身』の事件現場を地図でたどってみたのですが、まるで本当にあったことのようです。東野さんは以前女性の気持ちを書くのは苦手だとおっしゃっていましたが、『聖女の救済』では女性のしたたかさが実によく表現されていて感心しました。綾音みたいな女性はきっとアリです。時折『たぶん最後の御挨拶』を読み返すのですが、東野さんの考え方や経験が小説の中に巧みにちりばめてあることを感じることができ、私はこのエッセイが大好きです。夢吉くんのこともよくわかり楽しめた要因です。『夢はトリノをかけめぐる』は完読済だったのですが、書下し付に目がくらみ文庫も買ってしまいました。東野さんと夢吉くんのご活躍とご健康をお祈りします。

あゆ様より

初めまして。

私が東野さんの作品にどっぷりはまるきっかけになったのは、ドラマ「ガリレオ」です。
「容疑者Xの献身」ももちろん観ました。映画館には二度足を運んだのですが、二回とも涙が止まりませんでした。

それからというもの東野作品を読みまくっています。生まれて初めて本の大人買いをしました!!
特に加賀恭一郎が大好きです!!  湯川先生と加賀刑事のコラボなんてどうですかね……。

まだ読んでない作品も読んで、東野作品を読破したいと思っています。これからも素晴らしい作品を待っています。

P様より

こういったメッセージを送るのは初めてです。

この作品を手に取ったのはたまたまでした。別の原作本を買いに行った本屋で隣に山積みされていた、それが『容疑者Xの献身』でした。

出張の移動時に軽く読めるかなと思って読み始めました。進む内にそのおもしろさに引き込まれていきましたが、メッセージを書こうとまで思ったのは、ラストの「真実」があまりにも切なかったからです。
まさかこの作品を読み進めていったラストで号泣することになるとは想像もしていませんでした。こんなに純粋な愛情あふれる犯人は初めてです。

これからも素敵に裏切ってくれる愛すべきキャラクターが登場する作品を楽しみにしています。

ありません様より

『ガリレオの苦悩』、『聖女の救済』を読ませていただきました。

それにしても、「そのトリックはどこから思いつくんだ?」と読む度に思います。
私は文系で、しかもガリレオの短編集のトリックは、たいてい科学的で、複雑ですが、文章を通して、その場に自分が立っているような錯覚をするときがあります。
ですが長編の場合、科学者「湯川 学」の頭脳、そしてドラマよりカンが優れ、草薙の理解できない女性心理のわかる内海 薫が出てきたことで、今までより共感できるような気がします。

そしてこれは私の単なる願望ですが、『聖女の救済』も『容疑者Xの献身』と同じスタッフで、映画化してほしいと願っています。

最後に、これからも東野さんがより素晴らしい作品を、私達がとてもわくわくするような作品を生み出せたら、と思います。