
アメリカで起きたことは必ず日本でも起きる
編集・編成権に支えられたマスコミのビジネスモデルが危機を迎えた。ジャーナリズムはなくなるのか? 世論形成は誰が行うのか?
大手新聞社やテレビ局の開業以来の赤字転落など、マスメディアの衰退が言われています。ネットの面白さに圧(お)されたから、あるいは、昨秋からの金融恐慌のあおりが主たる要因か。「答えはノーだ」と本書の著者、佐々木さんは言い切ります。インターネットが躍進したことによるビジネスモデルの変容こそが、最たる原因であると。倒産の危機に瀕しているニューヨークタイムズの例をはじめ、アメリカで起こっていることは必ず2、3年後に日本でも起こる。日米の事例を駆使しながら筆者が提示するビジョンは、マスメディアの将来を予見するに留まらず、新しいビジネス自体の根本を衝いて、スリリングです。(HY)