
文春新書
至れり盡くせりの教養學習本の發賣です
慶應義塾、讀賣新聞、圓覺寺、そして文藝春秋。戦後の改革で一掃された舊漢字はどっこい生きている。なぞって覺えて、薀蓄も一杯の手習書
本の打ち合わせで著者と食事をする。おいしい物を食べると、企画もはずむ。で、お勘定。「領収書の宛て先は?」「ブンゲイシュンジュウです」。お店の人がすまなそうに尋ねる。「ゲイの字はやさしい字でいいですか?」「はい、勿論」。文藝春秋という漢字のイメージを店の人がもっていてくれることは多い。でも「藝」の字に自信がちょっと……。こんなケースによく出会う。戦後の国語教育の中で切り捨てられた正漢字。それを鉛筆でなぞって覚え、ついでに名文章の例文も堪能する。蘊蓄もいっぱいの新しいことばの本です。(HH)