
その政治の図像学
文春新書
統治のためなら、なんでもやるぜ!
清は満州族の王朝。圧倒的多数の漢民族を支配するために美術、建築、文学と英知を総結集。中国史上最高の名君の実像と虚像を解析
ご存知のように、清は満州族の王朝です。圧倒的多数の漢民族やイスラム民族を馴致・支配するために、あらゆる手段を講じました。漢服姿をイタリア人のお抱え絵師に描かせ、公園は西洋式で、隙をついてはチベット仏教の大寺院(ラサのポタラ宮そっくり!)を北京近郊に造営……。中国史上、屈指の名君・乾隆帝は、やってくれるのです。統治のためにあらゆる英知を活用した皇帝が陣頭指揮の、イメージの総力戦。その精緻な戦略、ときに壮大な逸脱をご堪能ください。(WM)