
オクノホソミチジンブツキコウ
文春新書
漂泊の思いは時代をこえ、人は再び旅に出る
若葉の日光、那須の風、月の松島、雨の平泉、夕暮の山寺、最上川の流れ。練達の著者が芭蕉の足跡をたどった、情趣あふれる古典紀行
若葉もえたつ日光、那須の野をわたる風。月の松島、雨の平泉。山寺の蝉も鳴きやむ夕暮れ、雲の流れる月山、最上川の急流……。芭蕉の旅にあこがれ、同じ道のりでみちのくを辿った、練達の作家の紀行。名所の解説や実地ルポに加え、芭蕉や曾良の会話を現代文に生き生きと甦らせ、また彼らが旅の空で出会った人々との交流を、情趣豊かに描きます。「古典の中の偉い人」だった芭蕉が身近に実感でき、また数々の名句も改めて味わい直せる一冊です。東北旅行のお供にもぜひお連れ下さい。(OA)