
青年将校たちの緊迫した通話が傍受、録音されていた!
古びたレコード盤から甦る北一輝、安藤輝三らの肉声。誰が、何の目的で──。NHKプロデューサーの三十年におよぶ探求を集大成
昭和史の劇的な転回点となった二・二六事件。その渦中、北一輝や青年将校らによってかわされた電話交信が、何者かによって傍受・録音されていた。二十枚の古びたレコード盤に残されたその音声を手がかりに、元NHKプロデューサーである著者は三十年余、同事件の探求に取り組んできた。近年発見された新資料を踏まえ、当事者たちの運命を弄ぶ非情な政治力学から、深い感動を呼ぶ人間ドラマまで、事件の全体像を余すところなく描き出す、まさに決定的一冊である。(UH)