
日本文学界を撃つ、イランからの新しい才能
イラン・イラク戦争下の恋を描き文學界新人賞を非漢字語圏から初めて受賞した作者。留学生文学賞を受賞した「サラム」も注目作
シリン・ネザマフィさんはイラン生まれで滞日10年余り。神戸大学、同大学院で情報知能工学を学び大手電気メーカーでシステム・エンジニアを務めています。文學界新人賞受賞作の「白い紙」はイラン・イラク戦争下のイランの地方の町を舞台にした高校生同士の淡い恋愛物語ですが、日本文学が失いつつある正統リアリズムが息づいていて感動を呼びます。「サラム」は2年前に留学生文学賞を受けた秀作です。(OS)