
キュウテンイチイチクラブ
ぼくらにも、9・11テロと同じことができる――
妻子を亡くした男が出会った、新宿で生きる戸籍のない子どもたち。理不尽で不公平な社会に復讐するため、彼らが企てた計画とは──
新宿消防署の救急救命士・織田は、ある日路上で倒れていた少女を助ける。彼女と暮らしていたのは、リーダー格の明をはじめ年齢がバラバラな少年たち。じつは彼らは、都知事による新宿浄化作戦で両親を中国に強制送還された、戸籍のない子どもたちだった。事情を知った織田は、彼らの力になろうと無謀な行動を起こし始める――。“人を救いたい”という狂気に駆られていく男を、ノワールを描きつづけて独自の世界を確立した著者が、読者を圧倒する筆致で描きます。(YB)