
おとなになるすこし前。少女は、遥かな荒野にたたずんでいる
山野内荒野、12歳。恋愛小説家の父と暮らす少女に、新しい家族がやってきた。“恋”とは、“好き”とは? 感動の直木賞受賞第一作
『私の男』で直木賞を受賞した桜庭さんの、受賞後第一作の登場です。北鎌倉の旧家で、恋愛小説家の父、若いお手伝いさんと3人で暮らす12歳の少女・山野内荒野(こうや)。中学の入学式に向かう電車で彼女は一人の少年に助けられるのですが、教室で再会した彼はなぜか氷のような視線を荒野に投げかけてきます……。「好き」という気持ちの、最初の光が兆すその瞬間。「子供」が「少女」にかわる、本人にもわからない臨界点。「恋」、「青春」、そして「女」というものをまったく新しい姿で描きだす、感動の長篇小説です。(II)