
ギンカンノフ
家老と一藩士の、少年時代からの友情と相克を描く松本清張賞受賞作
江戸中期、西国の地方藩で同じ道場に通った少年二人。不名誉な死を遂げた父を持つ藩士・源五の友は、いまや名家老となっていた
高水準の候補作が揃った第14回松本清張賞において、選考委員全員の高い支持を集め受賞が決定した本格時代小説。月ヶ瀬藩の郡方・日下部源五と、名家老と謳われる松浦将監。幼なじみでありながら進む道が分かれ、絶縁状態にあった二人を、藩政をめぐる暗闘が二十年ぶりに結びつけた。狙う者と狙われる者として――。父の仇、女への淡い思慕、秘剣、一揆など胸躍る多彩な要素を展開させながら、男の友情を爽やかに描ききった快作です。人間味あふれる脇役たちも魅力的。(MD)