
あの物語を思い起こすと、妖しい記憶が蘇る!
学校の授業中に地震が起こらないように祈っている男に会った小説家は最初は半信半疑だったが。著者お得意のちょっと怖い短篇集
読めばドキリとする阿刀田さんの最新短篇集です。今回は「雪おんな」や「修善寺物語」など、いわゆる古典的なストーリーを「触媒」にして、新たに十篇の物語を紡ぎだした一冊です。人の幼いころの恐ろしい、怪しい記憶の蘇りを描いた作品「白い顔」、大きな地震が学校の授業中に起こらぬように祈る男と巡り合った小説家の不思議な話「学校が危ない」など、コクとキレのある短篇たちが続々と登場します。(TK)