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はじめての文学

はじめての文学
読書の楽しみ、とりわけ小説を読む楽しみが、
人生をいかに豊かなものにしてくれるか──
それを知らない若者たちが増えています。
ゲームやビデオ、インターネットなど……楽しみの選択肢は飛躍的に増えました。
たしかに映画や音楽、美術や演劇も人生を豊かにしてくれます。
しかし、文学は文学にしかなしえないやりかたで、感じさせ、考えさせ、
ひとそれぞれの人生と精神に深く関わってきました。
ただ、だれもが生まれながらにして「読者」ではありません。
だれにとっても最初の一歩を踏み出したときがあったはずです。
その歩みを続けることによって、良き「読者」になってゆくのです。
その道は、かつてよりもはるかに見つけにくく、険しいものかもしれません。
だからこそ、いま、道しるべとなるものが必要なのかもしれない、と考えました。
「はじめての文学」はそうした最初の一歩を踏み出すための一冊であり、
良き道しるべでありたいと企画された十二冊です。
現代日本の文学を代表する、個性豊かな作家十二名が、自作のなかから、
「とりあえず、これから」と選び抜いた中短篇の極上アンソロジーです。
それを若い読者にも読みやすいように、ふりがなを増やし、
大きな活字でゆったりと組み上げました。さらに軽快な装丁で、
文学をより親しみやすく──とにかく、どれをとってもおもしろい、
同じ時代を生きる作家たちの傑作、自信作ぞろいです。
もちろん、その作家をもっとよく知りたいという読者にとっても
興味の尽きないアンソロジーになっています。
なにしろ、はじめての読者に向けた作家の素顔とメッセージが感じられる
一冊一冊でもあるのですから。
「はじめての文学」編集部     
「はじめての文学」各巻には、若い読者へ向けた、作家の書き下ろしメッセージが収められます。二〇〇七年一月刊『はじめての文学よしもとばなな』よりばななさんのメッセージを転載します。メッセージ本文へ
キッチン/「おかあさーん!」/おやじの味/バブーシュカ/ミイラ/ともちゃんの幸せ/デッドエンドの思い出 以上全7篇
ふくちゃんのジャック・ナイフ/かくれんぼ/夕暮れ隧道/ひなまつり/【シェ】 以上全5篇
卒業ホームラン/モッちん最後の一日/ウサギの日々/かたつむり疾走/カレーライス/タオル/あいつの年賀状/ライギョ 以上全8篇
モデルのみちる/二人の部屋/駅/一年ののち/赤い鳥/玉呑み人形/以上全6篇
ハワイアン・ラプソディ/フィジーのヴァニラ/ワイルド・エンジェル/空港にて/鶴の恩返し/希望の国のエクソダス ほか全9篇
心とろかすような/朽ちてゆくまで/馬鹿囃子(ばかばやし)/砂村新田(すなむらしんでん) 以上全4篇
冷めない紅茶/薬指の標本/ギブスを売る人/キリコさんの失敗/バックストローク 以上全5篇
海の庭/ひよこの眼/アニマル・ロジック/ME AND MRS. JONES/涙腺転換/Crystal Silence/こぎつねこん/眠れる分度器 以上全8篇
シドニーのグリーン・ストリート/カンガルー日和/鏡/ことわざ/牛乳/もしょもしょ/沈黙/かえるくん、東京を救う ほか全17篇
星々の悲しみ/真夏の犬/力道山の弟/トマトの話/力/五千回の生死/道に舞う 以上全7篇
運命の恋人/ざらざら/ときどき、きらいで/春の絵/椰子の実/神様/花野/パレード/草の中で/おめでとう ほか全13篇
使ってしまったコインについて/アンボス・ムンドス/リアルワールド・ホリニンナ/嫉妬/近田によるあとがき 以上全5篇
 
「はじめての文学」全12巻
(体裁)四六判変型上製カバー装
(定価)1300円
(装丁)大久保明子
読書の達人たちの「はじめての一冊」
色気づいた頃 谷沢永一(評論家)
「少年と本と人生」 坂川栄治(作家・装丁家)
『老人と海』をめぐる思い出 新元良一(文筆家)
読書の楽しさを教えてくれたのは 児玉清(俳優)
『忘却の河』にはじまる 池上冬樹(文芸評論家)
ランスロットに憧れて 芝山幹郎(映画評論家・翻訳家)
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