第1回 1953
■吉川英治
「新平家物語」
■水木洋子
シナリオ(「おかあさん」「ひめゆりの塔」「丘は花ざかり」など)
■俳優座演劇部研究所
その活動
■読売新聞社会部
原四郎氏を中心とする同社会部の暗黒面摘発活動
■扇谷正造
氏を中心とする週刊朝日編集部
■岩波書店
「写真文庫」

第2回 1954
■永田雅一
氏を中心とする日本映画の海外進出への活動
■中島健蔵
著作権確立に関する努力
■横山泰三
「プーサン」
■朝日新聞
第三頁の総合解説面
■石井桃子
児童文学活動
■岩田専太郎
挿絵及び「表紙」

第3回 1955
■木村伊兵衛
日本写真界につくした功績、特に外遊作品
■安部光恭
世界的ニュース「ビキニの灰」のスクープ
■徳川夢声
年毎に円熟を示している各方面に於ける活躍
■阿部真之助
自由且つ気骨ある政治評論家として、民衆の政治意識を高めた近年の活動
■石山 賢吉
雑誌経営並びに編集者として一貫かわらざる精進

第4回 1956
■荒垣秀雄
「天声人語」の執筆
■長谷川伸
多年の文学活動とその著作「日本捕虜志」
■花森安治と「暮しの手帖」編集部
「暮しの手帖」
■河竹繁俊
多年に渡る歌舞伎研究
■淡島千景
本年度に於ける演技の著しき進歩

第5回 1957
■正宗白鳥
いよいよ盛んなる批評活動
■水谷八重子
常に新生面を開く努力
■長谷川一夫
三十年に亙るたゆまざる精進
■毎日新聞社会部
「官僚にっぽん」其の他一連の連載記事
■大修館書店
諸橋大漢和辞典の出版への苦心
■依田孝喜
記録映画「マナスル」のカメラマンとしての功績

第6回 1958
■野村胡堂
庶民の英雄「銭形平次」を主題とし、二十七年に亘り四百二十数篇を創作した功績
■川端康成
世界ペン大会開催への努力と功績
■市川壽海
劇団の最長老として益々新鮮にして円熟せるその演技
■石川武美
婦人家庭雑誌の創造と確立のため、四十二年一貫して編集経営に従事し、戦後はその大型化の先鞭をつけた
■昭和女子大学近代文学研究室
その共同研究になる「近代文学研究叢書」五十四巻刊行への真摯なる態度

第7回 1959
■真山美保
新劇の大衆化、特に文化に恵まれぬ地方公演の成果
■NHKテレビ芸能局
「私の秘密」企画の苦心とその成功

第8回 1960
■菊田一夫
ロングランの新記録をつくった「がめつい奴」の脚本、演出の努力
■石井茂吉
写真植字機の発明並びに写植文字(通称石井文字)の筆者としての功績
■東芝日曜劇場
KRテレビ開局以来、一貫して正統演劇を放送し、テレビ番組の質的向上を目指す製作関係者及びスポンサー
■長谷川路可
伊太利チヴィタヴェッキア修道院に於ける日本二十六聖人殉教大壁画の完成

第9回 1961
■花柳章太郎
「京舞」「夢の女」等における演技と、多年にわたる演劇への功績
■岡田桑三
東京シネマの科学映画への貢献
■伊藤正徳
太平洋戦争外史ともいうべき一連の作品
■NHKテレビ「バス通り裏」
ホームドラマとして多くの家庭に自然に親しまれ、七百回を越えるそのスタッフ一同の努力
■三原脩
作戦統率の妙を得て、最下球団をして、よく優勝せしめた努力
■吉田幸三郎
有形無形文化財の保存、保護に尽力した多年の功績

第10回 1962
■子母澤寛
「逃げ水」「父子鷹」「おとこ鷹」等、幕末明治を時代背景にした一連の作品
■ドナルド・キーン
古典並びに現代日本文学の翻訳による海外への紹介
■伊藤【喜+よつてん】朔
四十年にわたる舞台美術確立と後進育成の功績
■石原登
二十八年の長きにわたって独自の理論と実践により非行少年の補導に当り顕著な成果を挙げた

第11回 1963
■伊藤整
「日本文壇史」
■川口松太郎
三十年にわたり作者と同時に指導者として「新派」を育成しつづけた功績
■「点字毎日」
点字新聞の創始者として四十年間終始変わりない努力
■吉川弘文館と日本歴史学会
「人物叢書」百巻の刊行
■堀江謙一
単身ヨットを駆って世界最初の太平洋を横断した快挙

第12回 1964
■日本近代文学館の設立運動
高見順氏を中心として発足し、近く「近代文学館文庫」開館にまで漕ぎつけた努力と功績
■宝塚歌劇団の五十年
レヴュー、ショーの先駆として永年健全な娯楽を提供し続けた努力と、多くの女優を輩出した功績
■三宅周太郎
五十年間、劇評をつづけ、且つ文楽の保護など斯界に貢献した
■カナダ・エスキモーの報道
朝日新聞記者、本多勝一・藤本高嶺両氏が、未開民族の内に身を挺して、苦楽の生活を共にし、画期的な報道をした功績

第13回 1965
■亀井勝一郎
「日本人の精神史研究」をはじめ、長年にわたる日本人の魂の遍歴を考察した功績
■中国新聞の暴力団追放キャンペーン
地域社会に密着する地元紙として”暴力団追放”を宣言。徹底した報道活動を続けた勇気
■みすず書房の「現代史資料」
貴重な記録・資料を多年にわたり苦心の末収集・整理し刊行した意義
■大宅壮一
マスコミにおける評論活動生活五十年

第14回 1966
■司馬遼太郎
新鮮な史眼による小説「竜馬がゆく」(全五巻)「国盗り物語」(全四巻)の完結に対して
■石坂洋次郎
常に健全な常識に立ち、明快な作品を書きつづけた功績
■毎日新聞外信部
「燕山夜話」をいち早く紹介、批判し、中国文化大革命の核心を追求した鋭敏な感覚
■博物館・明治村
民間独自の力で、明治の文化財を保存再現につとめつつある努力

第15回 1967
■吉屋信子
半世紀にわたり読者と共に歩んだ衰えざる文学活動
■宮田輝「ふるさとの歌まつり」
全国各地の民俗芸能を紹介しつつ、茶の間に笑いと親しみを与えた軽妙なる司会と丹念なる構成企画
■青蛙房
特殊文献、特に失われつつある江戸時代風俗研究書の長年にわたる良心的出版

第16回 1968
■海音寺潮五郎
歴史伝記文学作家としての努力と功績
■毎日新聞「教育の森」
村松喬氏を中心とするグループ。三ヵ年にわたり、一貫して戦後日本の教育の批判と向上をめざしたシリーズ
■読売新聞「昭和史の天皇」
すでに六百数十回に及び、的確な調査に基づいた、終戦時の生きた記録を興味深く除述している
■渋谷天外
新喜劇のリーダーとして、同時にすぐれた作者舘直志として永年にわたり大衆に健全な笑いを提供してきた
■布川角左衛門
永年にわたり、著作権、出版権の擁護に活動。また「日本出版百年史年表」編集委員長としての努力

第17回 1969
■石川達三
社会派文学への積年の努力
■大佛次郎
「三姉妹」に代表される劇作活動
■日本経済新聞社文化部
新鮮にしてバラエティと創意に富む紙面づくり

第18回 1970
■松本清張
昭和史発掘」を軸とする意欲的な創作活動
■江藤淳
評伝「漱石とその時代」のすぐれた業績に対して
■新潟日報 特集「あすの日本海」
地域社会を原点として描く積極的な企画構成
■平凡社東洋文庫
精緻な注解を付した稀覯名著の復刻
■西川鯉三郎
文芸作品の舞踏化並びに日本舞踏に新鮮な流風を創った功績

第19回 1971
■水上勉
独自の伝記文学「宇野浩二伝」
■尾上多賀之丞
歌舞伎の脇役としてたゆまざる努力とその至芸
■黛敏郎「題名のない音楽会」
卓抜なる企画と独創的な司会に対して
■土門拳
ライフ・ワーク写真集「古寺巡礼」の完成
■H・ストラウス
出版編集人として日本文学をひろく海外に紹介した功績

第20回 1972
■豊平良顕
戦後、沖縄の文化全般にわたり保護推進してきた功績
■永井龍男
市民生活の哀歓をみごとに結晶させた作家活動
■倉林誠一郎
労作「新劇年代記」全三巻の完成に対して
■武原はん
地唄舞を今日の隆盛までもたらした功績
■山田洋次
庶民感覚にあふれる映画「男はつらいよ」シリーズに対して

第21回 1973
■吉村昭
「戦艦武蔵」「関東大震災」など一連のドキュメント作品
■小林秀雄
「八丈実記」の原本を十年がかりで公刊した努力
■北條秀司
演劇協会の創始者として、また劇作家として演劇文化に貢献
■土方定一
鎌倉近代美術館長としての卓抜な企画力による業績

第22回 1974
■丹羽文雄
多年にわたり文芸同人誌「文学者」を主宰、後進育成につくした努力
■東京空襲を記録する会
貴重な記録「東京大空襲・戦災誌」全五巻の完成に対して
■城戸四郎
五十数年にわたり、一貫して日本映画の発展につくした功績
■日曜名作座
優れたラジオ文芸として、十七年間日本文学の理解、普及につとめた功績

第23回 1975
■高木俊朗
「陸軍特別攻撃隊」その戦争記録文学としての出色
■サンケイ新聞社会部
連続爆破事件犯人逮捕のスクープ
■萱野茂
「ウエペケレ集大成」を刊行し、アイヌの伝統文化を自らの手で守り続ける独自性
■近藤日出造
漫画で政治を大衆に近づけた多年の功績

第24回 1976
■戸板康二
近代批評を織り込んだ歌舞伎評を書いて三十年、劇評の権威を貫いた功績
■毎日新聞社「宗教を現代に問う」
時代が要請しながらジャーナリズムでは取上げられなかった宗教問題に取り組み、あらゆる角度から日本人と信仰の現在的な態様をとらえた独自性
■TBSテレビ「時事放談」
巧みな話術で社会時評を一千回、二十年間つづけ、政治を市民に接近させた細川隆元ほかスタッフの努力
■入江泰吉三部作
古都奈良の寺社風物と自然を索めて六年、みごとな写真芸術に仕上げた「花大和」「萬葉大和路」「古色大和路」の色彩美

第25回 1977
■川崎長太郎
私小説をひたむきに書きつづけて半世紀、近作に実った精進の足跡
■E・G・サイデンステッカー
「源氏物語」英訳(完訳)をはじめとする日本文学の研究紹介につくした功績
■宇野信夫
継承困難な歌舞伎劇の唯一の伝承者として、現在も活躍しつづける貴重な劇作・演出家
■読売新聞記者 井上安正
弘前大学教授婦人殺し再審に関する報道に身をもって示した新聞記者の執念
■畑正憲
ムツゴロウものをはじめ数多の作品で人と動物の心の触れあいを描き、北海道に”動物王国”を造る迄その全生活を賭けた環境の文学
■水本光任とサンパウロ新聞
ブラジル在住の日系人75万人に対する邦字新聞としての報道、啓蒙、親善に果たした役割